世の中には思っている以上に転職している人の数が多いと言われています。
しかし、その転職希望者の中には失敗を経験している人がいることも知っておく必要があるでしょう。
なぜ転職が失敗するのか、その理由を知っておけば転職を成功させる確率を高くすることができるはずです。
憧れの気持ちだけでは失敗しやすい
まったく違う世界に飛び込みたくなることも
これまでディスクワークで毎日パソコンとにらめっこの毎日を過ごしていたとします。
自分の得意分野ではあるものの、なんとなく刺激がないことに不満が募って転職を考えたとき、仕事帰りにいつも通る花屋さんで働く人が輝いて見えることがあります。
これまでと全く違う世界で働くのもいいと思い、今の仕事を辞めて花屋さんの世界に飛び込んだとき、あまりにも花に対する知識がなさ過ぎて苦労をしたという話しがあります。
職種は違ってもこういった話はよくある話で、憧れで飛び込んだものの自分にはこの仕事が向いていないのではないかと毎日不安だと言います。
憧れの世界に飛び込むなら下調べを
これまでと違う世界に飛び込むことは悪いことではありませんし、自分の中で隠れていた才能が芽生えてくるかもしれません。
そのためには、やはり下調べは大切です。今回の話でいうと花屋さんとして働くならどんな知識が必要なのか知っておくことも大事です。
水をよく使う仕事なので手荒れのことも気になるでしょう。
今まさに現役の花屋さんとして働いている人たちはどんなハンドケアをしているのかなど、細かいこともあらかじめ調べておくことが大切です。
条件ばかりに目がくらむと危険
好条件の求人案内に目がくらむ
今の時代は給料の面も業務内容の面もブラック企業という言葉が頭を過ってしまうため、少しでも条件がいい求人案内を目にすると、すぐに飛びついてしまいたくなります。
他の人に先を越されたら次はないと焦ってしまうわけです。
しかし、焦る気持ちを持ったまま転職活動をするのは危険です。
もちろん、優良企業が好条件で人材を募集していることもあるので一概に言えませんが、好条件だからこそ求人案内を見落とさないように注意が必要なのです。
完全週休二日を希望していたけれど求人案内をよく見たら「週休二日」で一ヶ月に6日の休みしかなかったと嘆くケースは珍しくありません。
好条件だからこそじっくり吟味すべき
求人情報に書いてあることをすべてじっくり吟味してください。
焦る必要は全くありません。
転勤は希望していないのに転勤有の職場だったら大変です。
手当が支給されると思っていたらそれには条件があったけれど自分は該当していなかったとなれば、思ってたより給料は低くなってしまいます。
これからの生活のことを考えた場合、安定した生活を送るためにも好条件ほどしっかり吟味していきましょう。
事前に調べていたことと違う面もある
事前にしっかり調べてから応募したのに、実際に働いてみると思っていたのと違うという悩みを持つ方も少なくありません。
それには色んな理由があります。
例えば、自分のスキルが活かせると思って働いてみたら、実際はほとんどスキルを活かすことができず仕事内容に不満を持っているという声があります。
確かに、求人案内だけでは見えない部分が多いですから、求人案内にウソは書いていなかったけれど何かが違うと思うこともあるでしょう。
この場合、転職するときは自分が持っていたイメージと違うこともあると理解しておくことが大事です。
どうしても就職前にイメージをハッキリさせたいと思う場合は、可能であれば職場見学をさせてもらうといいでしょう。
それでも実際に働いてみたらイメージ通りではないということもあるかもしれませんが、自分の中で許容できる範囲を作っておくと、イメージと違ったときのダメージは最小限に抑えるはずです。
希望を出した業務と違う仕事をやらされたとき
特に面接で気を付けなければならないのは、面接のときに希望したい業務をしっかり伝えることです。
面接などでしっかりアピールしなければ、自分では希望を伝えたつもりでも伝わっていない可能性があります。
営業が苦手だから他の業務を希望したけれど、ふたを開けてみたら営業職を任されたというケースもあります。
引っ込み思案でアピールが苦手という方は特に注意してください。
募集内容に自分のやりたい業務が記載されていたなら、その業務に携わりたくて応募したとハッキリ伝えるのです。
この業務であれば自分の持っている力を発揮できるので成果を出せると伝えることができれば、自分が希望を出した業務に長く携わることができるでしょう。
以前の職場に戻りたくなったとき
実際に新しい職場で働いてみたら、前の職場のほうがよかったと思う方もいます。
隣の芝生は青く見えると言うことわざもありますが、転職先の募集条件がとてもよく見えたので飛びつくように面接を受けて入社したものの、働いてみて初めて前の職場の良さが分かったとしても後の祭りです。
もちろん、場合によっては出戻りできる可能性もわずかながらあったとしても、同僚たちの冷たい目は注がれる可能性が非常に高いです。
究極に追い詰められている状況ではないのなら、少し様子を見ながら転職活動を行い、本当に今の職場を辞めてもいいのか冷静に判断する心のゆとりを持ちましょう。
転職に後悔したと感じたとき
転職したものの後悔ばかりの毎日では、精神的な負担が募っていきます。
気持ちをうまく切り替えて転職先でもうまく働いていけたらいいのですが、後悔や不安が募ってしまうと精神的に参ってしまうでしょう。
転職に失敗する方の中には精神的に追い詰められてしまう方もいるようですから、業務内容や給与の面、企業の評判などはできる範囲で情報を収集して、安心して働けるところなのかどうか下調べをしっかり行ってください。